就業規則は、会社や店舗の人事・労務管理の基本となる一番重要な書類です。しっかり正確に作成したい場合、見直したい場合などにはお役立てください。

就業規則とは?

就業規則は、整備されているでしょうか?
就業規則は、会社内の「ルールや約束を文章にまとめたもの」になります。複数の人が集まって一緒に活動していくためには、当然ルールが必要です。それぞれが好き勝手に行動しては、集団として上手に活動していくことはできません。日本という国を1つの大きな集団とすると、それをうまく機能させるために色々な法律があるのと同じことになります。このため、適切に整備して使っていくことが非常に重要です。
(各種規程とは、就業規則の内容の一部について、ボリュームがあったり、重要度が高かったりするために変更が多く見られる、計算方法などより事務的に細かい内容を定めるなどの理由から、抜き出したもののような位置づけです。そのため、賃金規程や人事考課規程など様々なものが見られますが、就業規則の一部になります。)

どうして重要?

就業規則は、労働関係法令などに違反しない限り、会社や店舗の中でのみ通用する、法律のように扱われます。そのため、会社や店舗と従業員さんの信頼関係の基礎となるものです。
例えば、車を運転する場合で考えてみます。通常、信号機は「赤、黄、青」の3色があり、それぞれ法律で意味が決まっています。ですが、まれに法律には存在しない「白」も含んだ4色の信号機があるとします。この「白」は時々点灯し、特に意味もありません。果たして安全に安心して運転できるでしょうか?その近辺では多くの事故が起こりそうです。
しっかりとした就業規則とその運用で、会社や店舗と従業員さんが相互に信頼しあえる関係を築くことととなり、労使トラブルを防ぐことにつながります。そしてそれは、職務意識とロイヤルティの高い従業員さんを育て、会社や店舗の成長、発展に寄与します。

どのように定めていくの?

国ごとに法律が違うように、会社や店舗ごとに就業規則の内容は異なって構いませんし、むしろ同じであるはずがありません。また同じ会社や店舗であっても、成長段階や規模に応じて定めるべき内容は異なってきます。小規模の会社や店舗で大企業のようなものを作成してもうまく使うことができませんし、逆の場合にはトラブルが頻発し法令違反も生じかねません。また、労働基準法や労働安全衛生法などの労働関係法令に従った内容であることが必要です。
当事務所では、こうしたことを踏まえながら、社内環境や意向のヒアリングと案の提示・説明を繰り返し行い、会社や店舗が強い組織として健全に安定的に成長、発展できるような、従業員さんが安心して高い職務意識を持って働けるような、実のある就業規則の作成を目指します。

その他に重要なことは?

就業規則は作成しただけで終わりではありません。従業員さんへ伝えていくこと、そして実際に使っていくことが大切です。そのため、必要に応じて、従業員さんへの説明や質疑応答についての支援や運用の助言を行います。また、会社や店舗の成長や社内環境の変化、法令の改正に応じて修正していくことも重要です。顧問業務を請け負っている場合には、継続的に運用をサポートするだけでなく、軽微な修正や追記についても助言・支援していきます。